クレジットカードの利用明細、医療機関からの通知、税金関係の書類——郵便受けに届く紙片には、極めて濃密なプライバシーが詰まっている。「たかがチラシ」と油断して投函口から溢れさせたままにすると、悪意ある第三者に中身を抜き取られるリスクが一気に跳ね上がる。
不動産業や防犯・セキュリティ産業の関係者が警鐘を鳴らしているのが、郵便物を狙った「待ち伏せ型」の犯罪だ。盗まれた個人情報は、なりすまし詐欺や不正契約の材料に悪用される恐れがある。特に、ダイヤル錠をかけずに放置している住戸は格好の標的だ。郵便物が溜まっている状態は「長期不在」のサインとなり、空き巣の下見にも利用されてしまう。