Make Haste Slowlyの真意とは?ローマ皇帝が遺した名言

Make Haste Slowlyの真意とは?ローマ皇帝が遺した名言

Make Haste Slowlyの真意とは?ローマ皇帝が遺した名言について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

学校教育や辞書では、「make haste slowly」の日本語訳として「急がば回れ」が定訳とされています。しかし、両者の語源やニュアンスを深く掘り下げると、行動に対するアプローチに明確な差異が存在します。

日本語の「急がば回れ」は、室町時代の連歌師・宗長の歌「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がば回れ 瀬田の唐橋」に由来します。危険な水路を船で突っ切るよりも、遠回りであっても安全な橋を渡る方が結果的に早く確実に着く、という「リスクを避けて安全な迂回路を選ぶ発想」が根底にあります。

対して「make haste slowly」は、英語の「make haste(急ぐ・迅速に行動する)」と「slowly(着実に・慎重に)」が組み合わさった撞着語法(オキシモロン)です。迂回路を選ぶことではなく、「向かっている目的そのものに対して素早く着手しつつ、手元の作業や細部の確認は徹底して丁寧に行う」という、プロセスにおける心理状態と行動の精度を指しています。焦りによるミス(手戻り)を防ぐことこそが最速の近道であるという、極めて合理的な思考法です。

井上 凛
Author

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。