地上を歩く哺乳類だけでなく、広大な海や大空にも「ま」から始まる重要な生物が数多く生息しています。水族館やバードウォッチングで注目される代表種を深掘りします。
マナティーとジュゴンの決定的な違いとは?
姿かたちが酷似していることから頻繁に混同されるマナティーとジュゴン。どちらも海牛目(かいぎゅうもく)に属する温厚な草食性海洋哺乳類ですが、決定的な相違点は「尾びれの形状」と「生息域・食性」にあります。
マナティーの尾びれは丸くうちわのような形をしており、主に大西洋沿岸の淡水域や河口付近に生息し、水草だけでなく川岸の植物も食べます。一方、ジュゴンの尾びれはイルカのように二股に分かれた三角形(三日月型)をしており、完全な海棲生物として浅い海の海草(アマモなど)を主食とします。口元の形状も、海底の草を食みやすいようジュゴンの方が下向きに強く曲がっている点が観察のポイントです。
鳥類における代表格「マガモ」「マガン」「ハシビロコウの仲間」
鳥類の世界で「ま」といえば、日本の冬鳥として親しまれるマガモ(真鴨)やマガン(真雁)が筆頭に挙げられます。マガモのオスが見せる頭部の鮮やかなエメラルドグリーン構造色は、水辺の景観を彩る象徴です。また、南米の森林に棲む珍鳥マキエヒメアオキヌバネドリや、猛禽類に属するマダガスカルオオタカなど、専門性の高い学名・和名を持つ鳥類も多数存在します。