人と人をつなぐ場所。それこそが、この森が持つもう一つの側面だ。毎月開催される「森のクリーンアップ&観察会」には、リピーターだけでなく移住してきたばかりの若い世代も多く参加する。作業の後に交わされる何気ない会話から、新しい地域プロジェクトが生まれることも珍しくない。
孤独が社会問題化する現代において、こうした自然を媒介にした緩やかなつながりは、住民のウェルビーイングを支えるセーフティネットとして機能している。木漏れ日の下でヨガを楽しむグループや、ベンチで読書に耽る高齢者など、それぞれが思い思いの距離感でこの空間を共有している姿が印象的だ。