かつては「出張族」といえば、高額な日当やご当地グルメを楽しめる花形ポジションと捉えられがちだった。しかし、近年の働き方改革に伴い、コスト削減や少数精鋭化が加速したことで、現場にかかる負荷は劇的に変化している。一人当たりの業務範囲が広がり、現地でのサポート体制が不十分なまま単身で送り出されるケースが絶えない。
業務終了後もホテルの自室でPCを開き、遠隔のプレッシャーに晒され続ける。業務と休息の切り分けが不可能な環境は、自律神経を静かに蝕んでいく。オンライン会議ツールのZoomで本社とつながってはいるものの、画面越しの会話だけでは心の孤独や疲労感を埋めることは到底できないのだ。