広大で自然豊かな公園であるため、ネット上では「川沿いでバーベキューができる」「ビオトープで魚釣りが楽しめる」といった誤解が見受けられます。しかし、公式ルール上、これらは厳格に制限されています。
まず、園内全域においてバーベキューや焚き火などの火気使用は全面禁止です。BBQ広場や炊事場といった設備は一切存在しません。持ち込めるのは調理済みの弁当やサンドイッチなどに限られます。
また、公園内の池や水路、ビオトープでの釣りも禁止されています。境川本流の河川敷であれば一部自治体の漁業権ルールに準じますが、遊水地公園の敷地内水域は生態系保全と安全管理の観点から釣竿を出す行為が認められていません。
そして、最も理解しておくべきが「台風・集中豪雨時の冠水機能」です。境川遊水地公園は、境川の水位が警戒レベルを超えた際、意図的に堤防の一部(越流堤)から水を引き込んで貯留する構造になっています。
豪雨時には敷地全体が巨大な貯水池へと姿を変えるため、大雨注意報・警報発令時にはサイレンとともに園内から退去を促され、立ち入り禁止となります。増水が引いた後も、グラウンドやテニスコートに堆積した泥の除去・消毒・清掃作業が必要となるため、数日から数週間にわたってスポーツ施設の使用が全面中止となる場合があります。天候不良の直後に施設を予約している場合は、必ず公式サイト等で利用可否の確認が必要です。