「六等星」という言葉は、天文学の枠組みを飛び越え、文学や音楽の世界でも印象的なメタファーとして愛用されてきました。圧倒的な存在感を放つ「一等星」が天賦の才能を持つスターや主役を指すのに対し、六等星は「普段は目立たないが、静かに誠実に存在し続けるもの」「暗闇の中でこそ真価を発揮する小さな希望」の比喩として用いられます。
代表的な例が、アーティスト・Aimer(エメ)のメジャーデビュー曲として知られる名曲『六等星の夜』です。アニメ『NO.6』のエンディングテーマとしても大きな話題を呼んだこの楽曲では、光り輝く街や強い光の中では見失われてしまうけれど、深い孤独や絶望の暗闇の中でこそ見つけられる道標として六等星が描かれています。
誰からもてはやされなくとも、自分の持ち場で誇りを持って光り続ける姿。六等星という言葉には、夜空の暗がりをじっと見つめる人の心を惹きつけてやまない、温かくも芯の強い詩情が宿っています。