彼が語る役作りは、もはやストイックという概念すら凌駕している。劇中で見せる肉体の変貌ぶりは、日本映画界において異彩を放ち続けてきた。
ある作品では筋肉を極限まで削ぎ落として痩せ細り、別の作品では数十キロもの増量を行って巨漢の男を演じ切る。単に体重の数値を操作するだけではない。その役がどのような生活を送り、何を食べて生きてきたのかというバックボーンまでを皮膚感覚で捉え、肉体に刻み込む。スクリーンに現れた瞬間、観客は「演じている俳優」ではなく、「そこに実在する人間」の息遣いを直接感じ取ることになるのだ。