父・善幸氏の退任後、その地盤を引き継いだ鈴木俊一氏は、衆議院議員として順調にキャリアを重ねた。とりわけ財務省を所管する財務大臣として複数回にわたり閣僚を務めた実績は、党内でも揺るぎない評価を得ている。物腰柔らかくも頑強な交渉姿勢は、かつての鈴木善幸内閣が目指した「財政再建」の理念と重なる部分が多い。
善幸氏は首相時代、増税に頼らない財政再建を掲げ、行政改革推進審議会(土光臨調)を発足させた。財務行政における厳格な予算編成と、党内各派への気配りを両立させるバランス感覚は、父の背中を見て育った俊一氏の血肉となっている。