ストリーミングサービスの普及は、過去の音楽遺産をフラットに評価する土壌を作った。1990年代に制作されたこれらの楽曲が、アルゴリズムの推薦によって20代以下の若い世代に発見され、プレイリストに組み込まれるケースが急増している。彼らにとって、この音楽は「懐かしいもの」ではなく、「新しくてエモーショナルなグッドミュージック」なのだ。
派手なエフェクトや過剰な低音に頼らない、シンプルで骨太なアレンジ。これこそが、かえって新鮮に響く。音楽のトレンドが目まぐるしく移り変わる中で、時代に消費されない本物のメロディだけが持つ強度が、ここにある。