令和の若者が熱狂する「昭和歌謡」の核心――没後6年、サブスクで再評価される稀代のヒットメーカーが遺したもの

令和の若者が熱狂する「昭和歌謡」の核心――没後6年、サブスクで再評価される稀代のヒットメーカーが遺したもの

令和の若者が熱狂する「昭和歌謡」の核心――没後6年、サブスクで再評価される稀代のヒットメーカーが遺したものの全体像を詳しく解説してご紹介します。

現在の音楽制作は、パソコン一台とソフトウェア音源があれば完結する。完璧にグリッドに沿ったリズム、ピッチ修正されたボーカル。それはそれで美しいが、どこか均一的だ。

だからこそ、筒美京平の楽曲が持つ「うねり」が際立つ。当時のレコーディングは、超一流のスタジオミュージシャンが一堂に会し、せーので音を出していた。ドラムの揺れ、ベースの指の擦れる音、ホーンセクションの息遣い。それらが筒美の緻密なアレンジメントによってコントロールされ、一つの巨大なグルーヴとなってスピーカーから押し寄せる。

デジタルクローンやAI作曲が日常化した2026年において、人間が楽器を鳴らし、人間が歌うことの根源的な熱量が、彼の代表曲には満ちあふれている。若者たちが彼の音楽に感じる「エモさ」の正体は、この人間臭いダイナミズムにあるのかもしれない。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。