調停、裁判、あるいは警察への相談において、LINEのメッセージは極めて強力な物証になります。しかし、証拠の残し方を誤ると、裁判実務において「改ざんの可能性がある」「文脈が切り取られている」として証拠能力を否定されるリスクがあります。
1. トーク履歴の「テキストバックアップ(.txt)」を出力する
LINEアプリ内の設定から「トーク履歴を送信」機能を使用し、テキストファイルとして外部(クラウドやPC、別のアドレス)へ保存します。これによって、改ざんされていない一連の送受信日時、発言者、メッセージ内容の完全なログが証明できます。
2. スクリーンショットを撮影する際の必須条件
画面キャプチャを保存する場合、暴言部分だけをトリミングしてはいけません。以下の要素が1枚に収まるように連続して撮影します。
- 画面上部に表示される「相手のアカウント名(登録名だけでなく相手のIDが分かるプロフィール画面も保存)」
- 各メッセージの正確な「送信日時・タイムスタンプ」
- 暴言に至るまでの「前後の文脈(被害者側の返信内容)」
3. 端末の画面を「第三者のカメラ」で動画・写真撮影する
スマートフォンの画面を別のスマートフォンやデジタルカメラで操作しながら動画撮影しておくことで、画像加工アプリによる捏造ではないことの客観的証拠になります。
4. 心療内科の診断書・被害日記とセットで保管する
LINEで暴言を受けた日時に合わせ、「その時どのような動悸や不眠、恐怖を感じたか」「どのような生活支障が出たか」を手帳や日記に記録しておきます。心療内科を受診した診断書(適応障害やうつ病など)とタイムスタンプ付きのLINEログが合致することで、因果関係が立証され、慰謝料請求や保護命令の獲得において決定的な威力を発揮します。