近年、警察の摘発逃れや固定店舗の維持コスト削減を目的に、一般の賃貸マンションを借り上げて営業拠点にする事例が目立っています。その形態は大きく分けて2種類存在します。1つは派遣型風俗(デリヘル)の待機所やコールセンターとして使用される「アジト型」、もう1つは客を室内に招き入れて性的なサービスを提供する「ルーム型風俗(マンションヘルス)」です。
後者のルーム型風俗は、住居専用地域では風営法に基づく営業許可が原則として下りないため、その大半が無許可の違法営業に該当します。水商売従事者向けに保証人不要などをうたう専門の賃貸仲介サービス(いわゆる「嬢ベヤ」など)を通じて個人名義で契約を結び、オーナーや管理会社には「女性の一人暮らし」と偽って入居した後に、店舗組織へ部屋を又貸し(無断転貸)する手口が横行しています。
一方で、デリヘルの事務所や待機所専門の賃貸仲介を行う「VIPマンション」のように、大家の明確な承諾を得て法的な事務所用途として届け出る正規事業者も存在しますが、居住者の合意を得ずに密室で客を取るルーム型営業は明確な法令違反・契約違反です。2026年から2026年にかけての各種報道や警察白書でも、住宅街の一角に潜む違法風俗の摘発事例が神奈川や大阪、東京などの大都市圏で相次いで報じられています。