カウンターの中心で静謐な所作を見せるのは、日本バーテンダー協会(NBA)に長年身を置き、数々の大会で名を馳せてきたチーフバーテンダー(Chief Bartender)だ。国際バーテンダー協会(IBA)が定める厳格なスタンダードカクテルの技術を完全に血肉化しながらも、その枠組みにとらわれない柔軟な感性を持つ。
伝統的なオーセンティックバーが培ってきたシェイキング技術や氷の削り出しへのこだわりを土台にしつつ、現代の感性を重ね合わせる。「カクテルとは一杯の液体ではなく、飲む人の記憶に焼きつく瞬間を創るもの」と語るチーフバーテンダーの指先から生まれる一杯は、まさに職人技の結晶である。