結婚情報サービスや当メディアが実施した独自ヒアリングにおいて、顔合わせ経験者の約3割が「服装に関して何らかの違和感や気まずさを覚えた」と回答しています。その原因を深掘りすると、本人のコーディネートミス以上に深刻なのが両家顔合わせ服装の格差トラブルです。
典型的な失敗例として挙げられるのが、「こちらは父親がダークスーツ、母親が上品な訪問着で臨んだのに対し、先方の父親がノーネクタイのポロシャツ、母親がカジュアルな日常着で現れた」というケースです。このような格式の乖離が発生すると、正装側は「相手に敬意を払ってもらえなかった」と感じ、軽装側は「常識がないと思われたのではないか」と恥辱感を抱きます。結果として、お祝いの席であるはずの場に修復困難な不協和音が生まれてしまいます。
この摩擦の本質は、家族間の「心理的バウンダリー(境界線)」とコミュニケーション不全にあります。「平服でお越しください」「普段着で気楽に」という社交辞令の解釈が両家で異なっているにもかかわらず、新郎新婦が間に入って具体的なドレスコードの擦り合わせを怠った結果が、現場での「公開処刑」とも呼べる気まずさを生み出すのです。