『恋人も濡れる街角』歌詞の意味とは?桑田佳祐が仕掛けた大人の罠

『恋人も濡れる街角』歌詞の意味とは?桑田佳祐が仕掛けた大人の罠

『恋人も濡れる街角』歌詞の意味とは?桑田佳祐が仕掛けた大人の罠とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

1980年代初頭の日本の音楽シーンにおいて、ロックバンドの中心人物が正統派のテレビスターに曲を提供するという試みは、極めて野心的なチャレンジだった。当時、日本コロムビアからリリースされた本楽曲は、中村雅俊という歌い手の存在感なくしては成立し得なかった。

サザンオールスターズで破天荒かつエモーショナルな楽曲を次々と世に送り出していた桑田は、中村の持つ渋みと哀愁を帯びたヴォーカルに、自らの繊細なメロディラインを掛け合わせた。中村の気品ある歌声が、桑田の少し毒のある官能的なフレーズをマイルドに包み込み、大人が聴くに堪える上質なエンターテインメントへと昇華させたのである。

歌謡曲の伝統的な情緒と、ニューウェーヴの感性が混ざり合ったサウンドメイクは、後に訪れるJ-POP黄金期の揺籃となった。ジャンルの境界線を軽やかに飛び越えたこのコラボレーションは、当時の業界関係者をも唸らせる偉業となったのだ。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。