投開票データの属性別内訳を紐解くと、事態の深刻さが浮かび上がる。本来であれば、リベラル層や無党派層の受け皿となるべきポジションに位置しながら、共闘関係にあった立憲民主党や共産党の全面的な後押しが、結果として「革新色の強まり」を強調する形となった。都市部における現役世代や若年層は、従来型の与野党対立構図そのものに強い冷め感を抱いていたのだ。
陣営内部でも戦略の混乱が指摘されている。街頭演説での力強い訴えは固定ファンを熱狂させたものの、無党派層の広範な共感を得るための具体的な政策パッケージの発信が後手に回った。従来の選挙手法に固執した陣営の焦りは、終盤戦における支持率の伸び悩みに直結したと言える。