洞窟の中にある奥宮へ入ると、ザルにお札を何枚も詰め込んで柄杓の水を豪快に浴びせ、紙幣をふやけさせて困惑している光景を見かけることがあります。しかし、これは作法としても実用面でも避けるべき行為です。お金を敬い、スマートに清めるための手順を押さえて参拝に臨みましょう。
まずは社務所にて、お線香・ロウソクと拝観用のザルを授かります(一式200円前後)。その後、以下のステップで進めるのが正式な参拝手順です。
- 本社への参拝:奥宮へ直接向かうのではなく、まず手水舎で手口を清め、本社(本殿)に鎮座する市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)に一礼して線香とロウソクを献じる。
- 奥宮(洞窟内)への入場:洞窟内に進み、宇賀福神(弁財天)へ参拝の辞を述べる。
- ザルにお金を並べる:洗いたい硬貨や紙幣をザルへ整然と置く。
- 柄杓で御神水をかける:柄杓に汲んだ霊泉の「銭洗水」を、手元で静かにかけ流す。
ここで重要なのが「銭洗弁天におけるお札の洗い方」です。紙幣の場合は全体を濡らす必要は一切ありません。お札の端や角に、柄杓から指先を濡らして水滴を数滴落とすか、端に御神水を軽く一筋かけるだけで十分にお祓いの意味を持ちます。濡らした後は、あらかじめ用意した清潔な白いハンカチや吸水性の高い紙に挟み、優しく押さえて水分を吸い取らせてください。擦ってしまうとお札の繊維が毛羽立ち、破損の原因になります。