恋愛感情に振り回されない共同生活には、従来の結婚にはない独自のメリットが存在する。互いに嫉妬や過度な期待を抱くことがないため、感情的な衝突が極めて少ない。生活費の折半や家事の分担においても、ビジネスパートナーのように冷静かつ建設的な話し合いが可能だ。何より、精神的な居場所を得ることで得られる安心感は計り知れない。
一方で、明確なデメリットやリスクも存在する。特に深刻なのが、将来的なライフプランのズレだ。子どもを設けるか否か、あるいは医療行為の同意や介護の負担など、現実的な問題にぶつかった際に感情的な絆だけで乗り越えることが難しい場合がある。また、どちらか一方に後から意中の相手が現れた場合の関係崩壊リスクも否定できない。「好きだから許せる」という曖昧な寛容さが期待できない分、事前の合意形成を怠ると深刻なトラブルに発展しやすいのが現実だ。