丸川氏の政治キャリアを振り返る際、第一線で培ったメディアでの知名度は強大な武器であり続けた。キャスター時代の華やかなイメージを背負い、2007年の参院選で初当選を果たして以降、首都・東京の選挙区でトップ当選を争う圧倒的な存在感を発揮。閣僚や要職を歴任し、名実ともに与党の看板政治家へと登り詰めた。
だが、満を持して臨んだ衆議院議員総選挙への転身は、これまでの戦い方とは根本的に異なる険しい道だった。広域な支持を集める参議院とは異なり、衆議院の小選挙区では地域社会との密着度や、個々の政治行動に対する倫理観がよりダイレクトに審判を受けるからだ。