あの春の報道は、まさに青天の霹靂だった。志らくが主宰する劇団「下町ダニーローズ」の若手劇団員(志らくの弟子でもある)と、妻である酒井氏の密会が報じられたのだ。しかも、自宅近くの車中での行為などが生々しく書き立てられ、世間の好奇の目に晒されることとなった。落語界の風雲児として鋭い社会批評を繰り返していた志らくにとって、この身内のスキャンダルは致命的な痛手となるかに見えた。
だが、彼の対応は異例だった。「妻のことは私が守る」とテレビで言い切ったのだ。この発言は美談としても捉えられたが、同時に「狂気的な愛」とも評され、ネット上では賛否両論が渦巻いた。結果として、世間のバッシングの嵐に抗いきれず、二人は離婚届を提出することになる。