全国に点在する豊国神社の中でも、秀吉の生涯の節目と深く結びついた4つの主要拠点はそれぞれ際立った見どころと確固たる評判を誇ります。
京都・豊国神社(京都市東山区)は、全国の豊国神社の総本山的な存在感を放ちます。境内正面に構える国宝「唐門」は、伏見城の遺構と伝わる絢爛豪華な桃山建築の傑作です。京阪本線「七条駅」から徒歩約8分、JR京都駅からも市バスで「博物館三十三間堂前」下車すぐというアクセスの良さもあり、国内外から参拝者が絶えません。
大阪・豊國神社(大阪市中央区)は、大阪城公園の二の丸跡に鎮座し、観光と参拝を兼ねた人々で賑わいます。秀吉公だけでなく、息子の秀頼公、弟の秀長卿を合わせて祀っており、巨大な秀吉公の銅像が威風堂々と参拝者を迎え入れます。巨大都市・大阪の礎を築いた太閤さんへの敬愛が肌で感じられるスポットです。
名古屋・豊国神社(名古屋市中村区)は、秀吉生誕の地とされる中村公園内に鎮座しています。境内には秀吉の産湯の井戸跡や、盟友・加藤清正の生誕碑があり、尾張が生んだ稀代の英雄のルーツを辿る聖地として根強い支持を集めています。
長浜・豊国神社(滋賀県長浜市)は、秀吉が初めて城持ち大名となった城下町に位置します。徳川統治下で社殿が破却された際、長浜の町衆が恵比寿神の社の奥に秀吉の御神体を密かに隠し、250年もの間命がけで守り続けたという類稀な歴史を持ちます。地元愛が生んだ奇跡の神社として、温かな信仰が今も息づいています。