体を温めることによる健康法を長年提唱し、数々の著書やメディアで知られる石原結實氏は、「体の冷えこそが万病の引き金になる」と警鐘を鳴らし続けている。東洋医学の観点では、気血の巡りが滞る「瘀血(おけつ)」の状態が腰の痛みを誘発すると捉えられており、その改善には身体の核となるポイントの保温が欠かせない。
その鍵を握るのが、骨盤の中央に位置する仙骨である。仙骨周辺には太い血管だけでなく、副交感神経に繋がる重要な神経節が集中している。ここをスポットで温めることで、全身の緊張が解かれ、下半身全体の血液循環がダイナミックに促進される。頑固な冷え症に悩む人ほど、ただ漠然と腰全体を温めるのではなく、仙骨へダイレクトに熱を届ける手法が極めて有効なのだ。