「雷が鳴ったら車や家の中にいれば100%安全」と思われがちですが、正しい知識を持っていなければ思わぬ危険に巻き込まれるケースがあります。
まず自動車内について検証すると、車のボディが金属製で密閉された箱型であれば安全性は極めて高いと言えます。これは物理学における「ファラデーケージ」の原理によるもので、車体に落ちた電流は外側の金属を通ってタイヤから地面へと逃げていきます。ただし、以下の点には注意が必要です。
- オープンカー(布製ルーフ)やFRP(繊維強化プラスチック)製のボディでは効果がない
- 窓を全開にしていると車内に放電が入り込む危険がある
- 金属製のドアハンドルやカーナビなどの内部金属配線に触れていると感電のリスクがある
一方、住宅などの屋内に雷が落ちる確率はどうでしょうか。一般家屋への直撃雷自体は確率的に高くありませんが、送電線や通信線を伝って高電圧が侵入する「雷サージ」が多発しています。家の中にいても、壁やコンセントから1メートル以上離れること、そして給排水管を通じて電流が伝わるリスクがあるため入浴や水洗トイレの使用を避けることが推奨されます。大切な家電製品を守るためには、雷ガード付きタップの導入や、雷鳴が聞こえた段階で電源プラグをコンセントから抜くといった事前対策が不可欠です。