今江氏の退任を受けて指揮を執ることとなったのが、二軍監督を務めていた三木肇監督の再登板です。一度一軍監督を退いた指揮官が、再びファームを経て一軍監督へ復帰する事例はプロ野球界でも極めて異例です。
なぜ三木監督だったのか。その理由は明確です。三木監督はファームでの指導を通じて若手選手の能力や課題を隅々まで把握しており、何より球団フロントが推進するアナリティクス戦略への理解が極めて深い指導者だからです。2026年の第1期政権時はコロナ禍による変則日程の中で4位に終わったものの、その組織統率力と育成手腕は球団幹部から一貫して高く評価されていました。
監督の年俸・契約面においても、楽天の戦略変化が見て取れます。かつての星野監督時代のような推定年俸1億円〜1億5,000万円規模の大物招聘型から、近年は推定5,000万〜7,000万円前後で内部昇格・連動性を重視した契約形態へとシフトしています。これにより、現場と球団経営のスピード感を保ちつつ、リスクを抑えた機動的なチームマネジメントを展開する狙いが透けて見えます。