嵐のツアーにおけるバックJr.の選抜基準は、業界内でも屈指の厳しさで知られていました。演出を手掛ける松本潤が求めたのは、5万人規模の巨大空間で1ミリのズレも許さないフォーメーションの正確性と、嵐5人を引き立てつつ観客を惹きつけるプロ意識です。
ドームの広大なムービングステージや花道を全速力で移動しながら、瞬時に音に合わせて完璧なポーズを決めるフィジカルと動体視力。そして、大野智が手掛けた繊細かつテクニカルな振り付けを完璧に体現できるリズム感が必須条件でした。
選ばれたメンバーは、松本が作成した膨大な演出ノートとミリ単位の立ち位置指示を完璧に叩き込みました。失敗が許されない巨大プロジェクトにおいて、「このメンバーなら任せられる」という絶対的な技術的信頼を勝ち取った者だけが、嵐のステージに立つ栄誉を手にしていたのです。