竹林の小径は単なる一本道ではなく、歴史ある名刹や神社が隣接する文化的な回廊でもある。散策の起点として外せないのが、世界遺産に登録されている天龍寺と、縁結びで知られる野宮神社だ。
天龍寺(世界遺産)の境内を通り抜けるルートは非常におすすめだ。壮大な曹源池庭園を鑑賞した後、北門から外へ出ると、目の前にいきなり竹林の小径の中核エリアが広がる。メインストリートの人混みを避けつつ、境内から竹林へとシームレスに抜け出せる極めて効率的な散策路となっている。
竹林を東へ進むと現れるのが野宮神社だ。ここは紫式部が著した不朽の名作『源氏物語』「賢木(さかき)」の巻に登場する旧跡であり、光源氏と六条御息所の別れの舞台としても名高い。日本最古の鳥居形式とされる「黒木の鳥居」や緑の絨毯のような苔庭が鎮座し、竹林の景観と見事な調和を見せている。