ドラマの熱気とともに社会現象を巻き起こしたのが、嵐の30枚目となるシングル「Monster」(2010年5月19日発売)です。ストリングスと重厚なブラスセクションが絡み合うゴシック・ポップ調のサウンドは、当時の嵐のディスコグラフィの中でも異彩を放つ本格的なダークファンタジーナンバーでした。
歌詞に描かれているのは、満月の夜に目覚める怪物の宿命と、時空を超えて愛する人を求める切なくも強烈な情熱です。一見するとドラマ『怪物くん』のモンスター要素に寄り添ったファンタジックな言葉遣いでありながら、行間には「たとえ世界を敵に回しても、君だけを守り抜く」という普遍的で力強い人間愛が宿っています。
ドラマのエンディングで大野智さん演じる怪物くんが葛藤を乗り越え、仲間との絆を確かめ合うシーンと重なることで、単なるタイアップソングを超えたエモーショナルな物語性が構築されました。嵐の歴代ドラマ主題歌一覧の中でも、「Love so sweet」や「truth」と並び、作品の世界観を最高純度で増幅させた楽曲として語り継がれています。