そもそも仙台牛たん料理の歴史は、戦後の復興期に佐野啓四郎氏が開業した一軒の小料理屋から始まった。その歴史と伝統を継承しながらも、東山独自の進化を遂げたのが名物の厚切り牛たんである。一般的な牛たん焼きとは一線を画すその厚みは、ひと目見ただけで期待感を膨らませる。
柔らかい芯の部分だけを豪快に切り出し、職人が手作業で丁寧に切れ目を入れていく。味付けは塩と胡椒、そして秘伝の調味料のみ。シンプルだからこそ誤魔化しが利かない。特注の熟成庫で丸3日間じっくりと寝かせることで、肉本来の旨味を最大限に引き出し、驚くほどの柔らかさと濃厚なジューシーさを実現しているのだ。