原作コミックの初期エピソードを開くと、意外な事実にぶち当たる。連載当初、彼はなんと「大学生」として登場していたのだ。東西京大学という架空の大学に通う学生であり、銭形警部は彼を追う先輩という間柄だった。この初期設定こそが、ファンの間で囁かれる「ルパン20代前半説」の最大の根拠となっている。
一方で、アニメ版として全国の茶の間に浸透するにつれ、大学生という設定は事実上消滅した。高級車ベンツSSKを乗り回し、世界中の裏社会や警察機構と渡り合う姿は、どう見ても修羅場をくぐり抜けた30代のプロフェッショナルだ。都市伝説のように語り継がれる「噂の真相」は、原作初期の学生設定とアニメ版の大人の魅力が混ざり合った結果生じたものと考えられる。