2026年現在、二人の息子である勘太郎と長三郎も成長を遂げ、舞台上で存在感を増している。中村屋の一門を牽引する立場となった勘九郎だが、劇場裏で目撃される夫妻の空気感は、出会った当時と変わらぬ瑞々しさを保っている。
最近の歌舞伎座楽屋裏において、長年中村屋を取展するスタッフが印象的な出来事を明かした。初日を迎える直前、緊張感に包まれる楽屋で、前田愛が勘九郎の衣裳の乱れを静かに整え、一言「行ってらっしゃい」と声をかけたという。その一瞬のやり取りの中に、言葉を超えた強い絆と絶対的な信頼が漂っていた。プライベートでも、公演の合間を縫って二人で静かに散歩に出かける姿が目撃されており、歳月を重ねるごとに夫婦の絆はより深く、揺るぎないものへと熟成されている。