テレビ番組やNHKオンデマンドで配信されている数々の歴史ドキュメンタリーでも、この彫刻と念仏思想は度々特集され、幅広い層の関心を集めている。高精細4K/8Kカメラによって捉えられた細部の映像は、現地の拝観では気づきにくい細かな木肌の質感や仏師の鑿(のみ)痕まで鮮明に映し出す。
ドキュメンタリー映像は、単なる美術的解説に終始せず、平安時代末期から鎌倉初期にかけての動乱期における人々の心理状態や宗教的救済のニーズを立体的につむぎ出す。音声を可視化するという奇抜なアイディアが、どのように当時の社会に受け入れられ、人々の絶望を救ったのかを迫力ある映像で再構築している。