経済面や寿命に関する疑問も、ネット上で非常に関心が高いトピックです。人工透析の医療費は本来、月に約40万〜50万円と高額ですが、公的なセーフティネットが手厚く整備されています。
「特定疾病療養受療証」の申請により自己負担額は原則月額1万円(上位所得者は2万円)に抑えられ、さらに重度心身障害者医療費助成などを組み合わせることで実質窓口負担が無料となる地域も多く存在します。また、人工透析を導入すると原則として障害年金2級の受給対象となるため、経済的な困窮に対する救済措置が用意されています。
一方で、「透析を始めると余命が短い」というネット上の噂については正しい理解が必要です。日本透析医学会の統計データによると、透析患者全体の平均余命は一般人口と比べて短い傾向にありますが、これは高齢で心血管疾患などの合併症を抱えて導入する患者が多いことが主因です。現在では透析機器や透析液の質が飛躍的に向上しており、適切な自己管理を行えば20年、30年と長期にわたり社会復帰して生活を維持しているケースも珍しくありません。