この大きな変化の裏には、運営側の細やかな配慮がある。コミックマーケット準備会は、多様なバックグラウンドを持つ国内外の参加者が安心して過ごせる環境づくりを進めてきた。宗教的な理由やアレルギー、主義主張に関わらず、すべての人が食を楽しめる環境を整えることは、世界規模のイベントとしての必須条件となっている。
これに応える形でフードサービス業界も本格参入を開始した。特定非営利活動法人日本ヴィーガン協会の認証やガイドラインを参考にした店舗も増えており、厳格なコンタミネーション対策や明確な表示が徹底されている。出展事業者側にとっても、巨大なマーケットであるコミックマーケットは、新たな技術や新商品をアピールする絶好の試金石となっているのだ。