市政を率いる菊池博市長の手腕には、当初から賛否両論が渦巻いていた。強烈なリーダーシップを掲げて変革を急ぐあまり、庁内の合意形成や実務部局との丁寧な対話を軽視する傾向が顕著だったという指摘は絶えない。
下妻市役所では、異論を唱える幹部が次々と要職から外されるなど、人事面での恣意的な運用が囁かれていた。現場の士気は低下し、自由な議論が封殺される空気が蔓延していった。「上層部に何を言っても無駄だ」という無力感が組織全体を覆い、行政機能の麻痺を招いた。トップと現場の乖離が限界点に達した瞬間、今回の問題が一気に表面化したといえる。