作品を語る上で欠かせないのが、新垣結衣演じる白石恵と、戸田恵梨香演じる緋山美帆子の「白緋(しらひ)」と呼ばれる特別な関係性です。
性格もアプローチも正反対の2人は、初期こそ反発し合っていたものの、数々の修羅場を共有する中で、誰よりも深く理解し合う戦友となっていきました。3rdシーズンでは、白石の部屋に緋山が転がり込んで同居生活を送るコミカルな日常描写が描かれ、張り詰めた医療現場との絶妙なギャップがファンを大いに喜ばせました。
放送当時の特番インタビューや公式会見において、戸田恵梨香は新垣結衣との関係について次のように語っています。
「言葉を交わさなくても、お互いが何を考えているか息遣いで分かる。ガッキーが白石として現場に立ってくれているだけで、私は自然と緋山になれる」
対する新垣結衣も、戸田恵梨香の揺るぎないリーダーシップと現場での求心力に全幅の信頼を寄せていました。ネット上では時折、同世代トップ女優同士のライバル関係から不仲を邪推する声も上がりましたが、現場のスタッフ証言や2人が見せる自然体のスキンシップは、そうした噂が完全な虚構であることを証明しています。
依存し合うのではなく、プロとして互いの領域を尊重しながら支え合う――この2人の関係性は、日本のドラマ界における「健全で美しいシスターフッド(女性同士の連帯)」の最高峰として、社会学的にも高く評価されています。