ネット上のゴルフコミュニティや知恵袋などで頻繁に見られる「ディープフェースはアマチュアが使うとドロップして飛ばない」という言説。この真相を探る鍵は、インパクト時の物理現象にあります。
重心深度が浅いクラブは、インパクト時のヘッド後方への倒れ込み(インパクトロフトの増加)が起きにくくなります。さらに、スイートスポットよりもやや上のエリア(有効打点エリア)でボールを捉えると、縦方向のギア効果が最大限に働き、バックスピン量が1,800〜2,200rpm前後の超低スピンに抑制されます。ボールを叩き潰すように打てるヘッドスピード(概ね43m/s以上)があれば、風を切り裂くライナー性の強弾道となり、ランを含めたトータル飛距離は最大化します。
一方で、ヘッドスピードが40m/s未満のゴルファーや、すくい打ち(アッパーブロー過多)のスイング傾向がある場合、球を持ち上げるために十分なスピン量と打ち出し角を確保できません。その結果、ボールが揚力を失って失速・落下する「ドロップ現象」が発生し、結果として「難しくて飛ばない」という評価につながるのです。