メガヒットの裏側へ!筒美京平が遺したコード進行と未公開秘話

メガヒットの裏側へ!筒美京平が遺したコード進行と未公開秘話

今注目を集めている メガヒットの裏側へ!筒美京平が遺したコード進行と未公開秘話について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

筒美の音楽的ルーツには、クラシックピアノの厳格な基礎訓練と、学生時代から浴びるように聴き込んだアメリカン・ポップスやブラック・ミュージックがある。彼は自らを「職人」と呼び、流行の最先端にある洋楽のエッセンスを貪欲に取り入れ、日本の大衆が心地よく受け入れられる形に翻訳し続けた。

1960年代末に発表された『ブルー・ライト・ヨコハマ』は、その極めて初期の成功例だ。エド・エドワーズやモータウン・サウンドのグルーヴを日本の歌謡メロディと融合させ、異国情緒あふれる港町の風景を鮮やかに描き出した。1970年代に入ると、フィラデルフィア・ソウルの流麗なストリングスやファンクの躍動的なカッティングギターを大胆に導入していく。

こうした筒美のクロスオーバー感覚は、近年の世界的な「シティ・ポップ」再評価の文脈においても決定的な意味を持つ。都会的な洗練と哀愁が同居するコード進行、タイトなリズム隊のアレンジは、山下達郎や大貫妙子らが花開かせた都会派ポップスの土壌そのものを耕していたといっても過言ではない。

林 結菜
Author

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。