作中の「変顔」といえば、人間だけでなく「無垢の巨人」たちの異様なビジュアルも外せません。人食いの怪物でありながら、どこかコミカルでシュールな造形は、作品初期から読者に強烈な違和感と恐怖を植え付けました。
代表的なインパクトを持つ巨人は以下の通りです。
・トタトタ走り巨人(奇行種):両手を広げて小刻みに走り抜ける姿がシュールすぎてミーム化した巨人。
・カメラ目線のおっさん顔巨人:物陰からじっとこちらを見つめるような哀愁漂う表情が話題になった個体。
・美形すぎる巨人:端正な顔立ちのまま人間を捕食する不気味さが際立った巨人。
・コニーの母親の巨人:ラガコ村で身動きが取れず、かすかに「おかえり」と言葉を発した悲劇の巨人。
無垢の巨人の表情が時に滑稽に見えるのは、彼らがかつて「普通の人間」であったことの残酷な裏返しでもあります。笑っているような顔で人間を貪り食うアンバランスさが、『進撃の巨人』独特のダークな世界観を際立たせています。