年始の挨拶回りに持参する手土産は、日頃の感謝を行動で示すアイテムです。価格が高すぎると相手に気を遣わせ、安すぎると形式的すぎる印象を与えるため、適切な相場感とのしのマナーを理解しておきましょう。
ビジネスシーンにおける手土産の相場は2,000円〜5,000円が標準的です。一般的な取引先であれば3,000円前後、特に重要度の高い主要クライアントや役員クラスへの訪問であれば5,000円程度を目安に選定します。手土産のおすすめとしては、以下の条件を満たすものが喜ばれます。
- 個包装であること:部署内で切り分けの手間がなく、リモート出社メンバーのデスクにも配りやすい。
- 日持ちがすること:賞味期限が最低でも2週間〜1ヶ月以上ある焼き菓子や煎餅、個包装のドリップコーヒーや高級茶葉など。
- 常温保存が可能なこと:オフィスの冷蔵庫スペースを圧迫しない配慮。
- 自社の競合製品でないこと:取引先の業界動向に配慮したブランド選定。
手土産にかける「のし紙(熨斗)」にも厳格なルールが存在します。水引は「紅白の蝶結び(花結び)」(何度あってもめでたい祝い事用)を選びます。一度きりのお祝いに用いる「結び切り」は絶対に避けてください。
のしの表書き(水引の上部)には、松の内の期間内であれば「御年賀」または「御年始」と記載します。万が一、松の内を過ぎてから訪問することになった場合は「寒中御見舞」(または「寒中御伺」)と表書きを変更するのが礼儀です。水引の下段には、中央に自社の社名や代表者名・部署名をフルネームで筆文字(または濃い墨の印刷)で記載します。また、手土産を直接手渡しする場合は、包装紙の外側にのしを掛ける「外のし」にするのが原則です。