舞台界では知る人ぞ知る名優だったキムラ緑子の名が全国のお茶の間に轟いた決定打は、2013年度後期のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でした。ヒロインの義姉・西門和枝役を務めた彼女は、徹底的にヒロインをいびり抜く強烈なキャラクターを熱演。
単なる悪役にとどまらず、その冷酷さの裏にある孤独や生真面目さ、哀愁を見事なグラデーションで表現し、視聴者から「恐ろしいけれど目が離せない」「演技が巧みすぎる」と絶賛されました。この怪演によって、彼女の卓越した演技力はお茶の間の共通認識となったのです。
以降も、映画『銀魂』シリーズのお登勢役や、ドラマ『陸王』『義母と娘のブルース』、舞台『有頂天家族』『三婆』など、コミカルからシリアスまで自在に行き来する唯一無二のポジションを築き上げています。