Kōki,の足跡を振り返る上で避けて通れないのが、デビュー初期に巻き起こった激しいバッシングとネット上の炎上現象です。2018年5月、ファッション誌『ELLE JAPON』の表紙を飾り、直後にブルガリ(BVLGARI)やシャネル(CHANEL)のアンバサダーに最年少で就任したスピード感は、世間に大きな衝撃を与えました。
当時、ネット掲示板やSNSでは「実績がないのにトップブランドの顔になるのは不自然」「親の力を使わずに下積みから始めるべきだ」といった批判が噴出。さらに、映画出演経験がない段階での映画賞授賞式への登壇などが重なり、アンチによる過剰な粗探しが過熱する事態となりました。
しかし、関係者の証言や当時の報道を精査すると、これらのプロデュースは母・工藤静香が率いる個人事務所による「世界基準のブランディング」を最初から意図したものであったことが分かります。日本のドメスティックな芸能界の慣習である「下積み至上主義」と、欧米型の「トップクリエイターによるダイレクトなフックアップ」との間に生じた価値観のズレが、炎上の本質的な引き金となっていました。