2011年秋冬シーズンに産声を上げたC.Eは、日本発信でありながら最初期からロンドンやニューヨークなど世界規模で高い評価を獲得してきました。ブランドネームの「C.E」は、ラテン語の法格言である「Caveat Emptor(買い手責任)」の頭文字に由来しています。この言葉は、SF作家フィリップ・K・ディックが1969年に発表した傑作小説『ユービック(Ubik)』の中で、登場人物のタトゥーとして刻まれていたフレーズから着想を得たものです。
立ち上げの中心となったのは、グラフィックデザイナーのスケシン氏、そして音楽レーベル「Mo'Wax」の元A&RでありA BATHING APEの国際展開を支えたトビー・フェルトウェル(Toby Feltwell)氏、プロダクションを統括する菱山豊氏の3名です。東日本大震災直後の混乱期に「自分たちが本当に着たい服、作りたい世界観を妥協なく表現する」という強い意志のもとで結成された経緯を持ちます。
消費社会へのシニカルな批評性や、初期インターネットカルチャー、SF映画、ポストパンク音楽の要素が高度にサンプリングされたデザインは、単なるアパレルの枠組みを超えた「現代アートピース」としての側面を持ち、国内外のカルチャーフリークを惹きつけ続けています。