コチニール色素を摂取したことによるアナフィラキシーショックや蕁麻疹といったアレルギー症状は、臨床現場でも確認されている。2026年現在の最新の知見においても、特定の抗体を持つ体質の人にとっては無視できないアレルゲンとなり得ることが明確になっている。
これを受けて、消費者庁や厚生労働省は急性アレルギー反応への注意喚起を行っており、製造工程での精製度の向上やアレルギー表示の徹底を指導してきた。食品の安全性を評価する食品安全委員会でも、摂取許容量や精製タンパク質の残存レベルに関する議論が継続的に行われている。
こうした健康リスクに対する懸念が広がる中、食品メーカー各社は「エンジムシ由来の色素を避けたい」という消費者の心理に配慮し、代替原材料へのシフトを急激に進めている。