被害は火の手に晒された森林地帯だけに留まらない。大気中に放出された途方もない量の有害物質とPM2.5を含む煙は、上空の風に乗って瞬く間に数百キロ先へと運ばれた。
トロントやモントリオールといったカナダの大都市圏はもちろん、国境を越えた米東海岸の主要都市でも大気質指数(AQI)が「危険」レベルに達した。視界不良による視界悪化で、ジョン・F・ケネディ国際空港やシカゴ・オヘア国際空港では発着便の制限や大幅な遅延が相次ぎ、国際的な物流・旅客網に大きな亀裂が生じている。屋外でのイベントは軒並み中止となり、住民にはN95マスクの着用と不要不急の外出自粛が強く呼びかけられている。