物語が予科生編から本科生編へと移行し、読者の関心は「物語がどこで最終回を迎えるのか」「誰がトップスターになるのか」という結末の行方に集中しています。
作中で繰り返し提示されている最大のテーマは、「さらさと愛が同じ舞台に立つ日」です。さらさは男役トップスターとして大劇場の「銀橋」の真ん中に立つことを夢見ており、愛はその隣で輝くトップ娘役になることを固く誓っています。紅華歌劇団の構造上、トップコンビとして並び立つためには、同じ「組」に配属され、かつトップの座を勝ち取らなければなりません。
最新エピソードの描写を分析すると、本科生としての卒業公演に向けたオーディションや、進路決定を巡るシビアな現実が描かれています。単なるハッピーエンドにとどまらず、「誰かが選ばれ、誰かが夢を諦める」という歌劇の世界の厳しさを描き抜く斉木久美子氏の筆致から推測するに、最終回は紅華音楽学校の卒業式、あるいは数年後の大劇場お披露目公演の緞帳が上がる瞬間がクライマックスになる可能性が濃厚です。