今、企業のインフラ担当者が真っ先に取り入れているのが、クラウドベースのシステム設計と連携した最先端の認証基盤だ。とりわけ現場の景色を一変させたのが、高精細な画像解析を伴う顔認証システムと、スマートフォン内蔵のウォレット機能を組み合わせたアクセス管理である。
手ぶらでゲートを通過できる利便性はもちろん、端末の貸し借りや盗難カードによる不法侵入を即座に遮断する精度は、旧来のシステムとは比較にならない。すでにスマートオフィス移行プロジェクトを推し進める大手企業や外資系企業では、管理サーバーを自社で抱え込まないクラウド型への完全切替が標準動作になりつつある。
日常の作業負担を激減させているのが、従業員のスマートフォンに入っているApple WalletやGoogle Walletへのデジタル社員証の組み込みだ。専用アプリを毎回立ち上げる手間すらなく、iPhoneやAndroid端末をゲートに近づけるだけで開錠が完了する。カード忘れによる受付対応の泥沼化は、過去の笑い話へと変わりつつある。