都内有名ヘアサロンのトップスタイリストや毛髪診断士への取材において、共通して指摘されるのが「シャンプーそのものよりも、洗い方とすすぎ不足がトラブルを引き起こしている」という現場のリアルです。
「お客様の中で『ネットでこのシャンプーは危険と書かれていたから、高いオーガニック系に変えたのにフケと痒みが止まらない』と駆け込んでこられる方が後を絶ちません。実際に頭皮をマイクロスコープで診ると、刺激を恐れて予洗いや本洗いを手加減した結果、酸化した皮脂が毛穴にこびりついて脂漏性皮膚炎寸前になっているケースが目立ちます。また、アミノ酸系シャンプーおすすめ品であっても、洗浄力が穏やかな分、油分を落としきれずにトラブルになる方もいます」(都内サロンディレクター)
SNSやネット掲示板の書き込みを分析しても、「使ってはいけないシャンプーの理由」として挙げられる抜け毛の報告の多くは、換毛期(春・秋)の自然脱落や、日常生活のストレス、偏った食生活、不十分なドライヤー乾燥が重なった時期と一致しています。単一の製品にすべての罪を着せる言説は、毛髪科学の実態からかけ離れた短絡的な見方と言わざるを得ません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
美容化学と皮膚科学の見地から導き出される、「自分に合ったシャンプー」を見つけるための明確な判断基準は以下の通りです。
▼低価格帯・高級アルコール系シャンプーを選んで問題ない人
- 思春期〜20代で、夕方になると前髪が皮脂で束になるほど皮脂分泌が旺盛な人
- ハードワックス、ヘアスプレー、オイル系スタイリング剤を毎日しっかりセットする人
- ヘアカラーやブリーチ、パーマの施術歴がなく、髪のキューティクルが健康な人
- 洗髪コストを毎月数百円前後に抑え、コストパフォーマンスを最優先したい人
▼低刺激なアミノ酸系・ベタイン系を慎重に選ぶべき人
- 洗髪後すぐに頭皮につっぱり感やかゆみ、パラパラとした細かい乾燥フケが出る人
- 加齢に伴い髪のハリやコシが失われ、細毛や抜け毛の増加が気になり始めた人
- ハイトーンカラーや縮毛矯正を繰り返しており、毛先のパサつきや枝毛が深刻な人
- 敏感肌やアトピー素因があり、皮膚科でマイルドなスキンケアを推奨されている人