完結を迎えた『僕のヒーローアカデミア』において、ホークスは新生「ヒーロー公安委員会」のトップ(公安委員長)に就任するという極めて重要な役職に就いています。
かつての公安委員会は、社会の体面と治安維持のためであれば法を無視した暗殺や情報操作をも辞さない、腐敗した暗部組織でした。その体質こそがレディ・ナガンを絶望させ、ホークス自身をも苦しめてきた元凶です。大戦を経て旧上層部が壊滅・失脚した後、組織の再建を託されたのがホークスでした。
彼は自らが味わった苦しみを二度と次世代の子供たちに味わわせないため、公安の透明化とクリーンな組織改革を断行。ヒーローランキング制度の再構築や、個性に頼りすぎないサポートアイテムの普及支援、ヴィランを生み出さないセーフティネットの構築など、政治・行政の面から社会を支えています。
「ヒーローが暇を持て余して、あくびをするような世の中にしたい」――物語初期に彼が語った軽妙な口癖は、武力による制圧ではなく、制度と教育の抜本的改革という形で、無個性となった彼自身の手によって着実に実現されつつあります。