大学院修了から3年後の1994年、大友義博は白日会に初出品する。白日会は1924年に創立された日本の美術団体で、写実表現を重視する画家たちが集う歴史ある公募展だ。初出品から翌年の1995年には早くも準会員に選出された。スピード出世。才能が認められた証だった。
そして1996年、白日賞を受賞。白日会における最高の栄誉の一つであるこの賞は、彼の技術と表現力が最高峰に達していることを示していた。20代から30代にかけてのこの時期、大友は画家としての基礎を固め、公募展という厳しい競争の場で実力を証明し続けた。
写実表現への深い探求
白日会での活動を通じて、大友義博は写実表現の本質を追求した。単なる対象の模写ではない。光の捉え方、色彩の微妙な変化、質感の表現。彼の作品は、見る者に対象の存在感と生命力を強く印象づける力を持っていた。